毛じらみ
毛じらみ
かゆさが続くなら、じっくり陰毛の根元を見てみよう。
どんなふうな症状なの?
初めは、ちくちくとさすようなかゆみがあり、だんだんかゆみが強くなります。場所は陰毛が多く、場合によってはわき毛、まつげ、まゆ毛、すね毛など。見慣れないと見つけにくいけど、茶色の1~2mm位の成虫が毛根にあまり動かず同じ場所にへばりついていて、吸血しています。白いパンツだと赤黒い点状のしみ(毛じらみの排泄する血糞)で確認できます。また、1mmぐらいの楕円形の卵が陰毛の根元近くに産み付けられています。
どんなことでうつるの?ふせげるの?
ペニスどうしを押し付けあうなどした場合に陰毛から陰毛にうつります。またヤリ部屋やサウナなどの布団やタオルなどによってうつることもあります。効果的な予防は難しいでしょう。
どうして、布団やタオルでうつるの?
毛じらみは、人を離れると48時間ぐらいで死にます。つまり48時間以内では暖かいところで生きているので、タオルや布団を介してうつることがあるのです。
どうやって治すの?
病院にいく場合は皮膚科です。今まで経験したことがない人、自分で毛じらみかどうか判断がつかない場合は、皮膚科に行って診てもらいましょう。
明らかに毛じらみだとわかる場合、薬局でスミスリン・パウダー/シャンプーという薬を使います。使いやすく洗い流すまでの時間が短くてすむため、シャンプーの方をお勧めします。
<スミスリン・パウダー/シャンプーの使い方に注意!>
友達から、借りたり、もらったりする場合、説明書がないために、使い方のポイントを外してしまう場合があります。この薬は成虫を殺すもので、卵には効きません。卵が成虫になる(約7日)のをねらって殺さなければならないので、2日おきに、3~4回、つまり1日目、4日目、7日目、10日目といった間隔で繰り返します。虫を殺せる強い薬なので、毎日使うことは皮膚にダメージを与えます。皮膚炎のある人やかゆくてかきむしってただれている人は皮膚科で診てもらって下さい。
毛をそる必要はあるの?
毛じらみを治す時に、必ずしも毛をそる必要はありません。むしろ剃らずに治す方法の方が多いです。毛深い人が薬をつけやすくするために、短めにカットするなどはありえますが、必ず剃らなければならないということはありません。
検査はどんな方法?
毛じらみは、症状や、虫や卵を肉眼や顕微鏡で見て確認をします。
同居人/家族にうつさないためには?
毛じらみは、セックスでうつることが多いのですが、必ずしもセックスによってうつるとは限りません。布団や下着、タオルなどを通じてうつることもあるので、同居人がいたり、仮眠ルーム、お風呂の湯船などもルートとしてありえます。下着、衣類とシーツなどはおさまるまで共有せず、洗濯してよく乾かしましょう。