C型肝炎

C型肝炎

B型肝炎に比べると感染力は弱いので予防しやすいけれど、感染、発症しても気づかないことが多く、また、慢性化しやすいのでしっかり治療を行うことが大切な病気です。

C型肝炎の予防方法は?

 C型肝炎は血液で感染するので、出血を伴うアナルセックスでは、感染する可能性があります。精液による感染は否定できませんが、可能性は低いだろうと言われています。アナルセックスの時にコンドームを付けることで予防できると考えられます。

 

ワクチンはありますか?

A型肝炎、B型肝炎ではワクチンがありますが、C型にはありません。

 

C型肝炎の症状は?

感染後2週間から3ヶ月ほどの潜伏期間をおいて発症しますが、症状はごく軽く、カゼの症状とよく似て、なんとなく体がだるい、疲れやすいという程度で、肝炎と気づかないうちに治っていることもあります。しかし、感染者の約60%が慢性化します。肝炎の特徴的症状の黄疸(おうだん:皮膚や白目などが黄色くなる)も半数くらいの人には現われないので、症状から病気を発見することは難しいようです。ですから、症状がなくても検査を受ける必要があるSTDの1つといえるでしょう。

 

C型肝炎はどういうきっかけで発見されているの?

自分で気が付かないことが多いので、一般的な健康診断を受けた時や献血時の検査結果から肝炎の可能性が出てきて、詳しく調べてみるとC型肝炎だった、というケースも多いようです。

 

C型肝炎の検査について知りたいのですが。

HCV(C型肝炎ウイルス)抗体検査で陽性だった場合、「過去にHCVがいたが、現在はいない」、あるいは「現在HCVに感染している」と2種類の解釈ができますので詳しい状態を知るために遺伝子検査を行います。また、肝機能検査(血液検査)でGOT、GPTという値が異常に高い場合は、「現在感染していて肝臓が炎症を起こしている」場合がほとんどです。C型肝炎の検査は、ほとんどの病院や診療所で可能です。症状がなくて検査を受ける場合は保険はききません。

 

C型肝炎の治療方法は?

急性のC型肝炎の場合は、A型肝炎、B型肝炎の急性肝炎と同じで、安静にして栄養補給をします。
慢性のC型肝炎は肝硬変(かんこうへん)等の病気につながることもあるので、治療を受ける必要があります。自然に完全に治ることはほとんどないので、一時的に検査結果が良くても治療を中止したり、体に負担になる生活をしたりすると、悪化する恐れがあります。慢性肝炎になったら病気と気長に付き合うことが大切になります。主治医と相談の上、抗ウイルス薬による治療が行われます。

 

お風呂は一緒に入って良いの?

風呂はまったく心配しなくて大丈夫です。

 

慢性C型肝炎だけど、セックスはしてもいいの?

医師から安静にするように言われていなければ、本人の健康上はさしつかえないと思われますが、肝炎の程度により違ってきますので、治療の状況を医師によく聞いてみましょう。コンドームを付けてセーファーセックスを心がければ、パートナーへの感染については心配しなくても大丈夫でしょう。