淋病
淋病
尿道に炎症が起きるのが主な症状ですので,おしっこをするときに痛みがあったらすぐに泌尿器科へ行きましょう。
どんな症状が出るの?
感染してから自覚症状がでるまで2~7日とされています。おしっこの通り道(尿道)に軽いかゆみや熱っぽさがあり、おしっこをする時に特に痛みがあります。汁が出てきて,白いパンツには黄色いしみが付き、乾くとぱりぱりになります。ほおっておくと、だんだん痛みがひどくなります。
淋病は尿道以外でも症状が出ますか?
のどやアナルに感染することもあります。
どんなセックスでうつるの?
尿道、のど、アナルに淋菌がいる可能性があるので、自分のペニス(尿道口)に相手の精液やペニスからの分泌物が付着する場合、フェラチオをして相手のペニスから自分ののどにうつる場合、フェラチオされて相手ののどから自分のペニスにうつる場合、などがあります。アナルセックスでも同様に挿入した人もされた人もうつる可能性があります。
相手に症状がなくても、感染しますか?
可能性はあります。治療しなかった場合でも、数カ月で症状が自然になくなることもあり、また、最初から症状のでない人もいますが、健康でも菌をもち続けることがあり、その場合菌を感染させる可能性があります。
予防方法は?
アナルセックスでコンドームを使用します。フェラチオでもコンドーム、リミング時もコンドームを切り開くなどしてガードしながらなめる、ペニスどうしをこすり合わせるときにもコンドームを付けるなどです。できない場合は、決定的な予防方法ではありませんが、早めにうがいをしたり、排尿したりすると感染する可能性を減らすでしょう。かなりセーファーセックスを徹底する必要があるため予防はむしろ難しいかもしれません。早めに気づいて迷わず受診することを心がけしょう。
淋菌は乾燥すると死ぬ?
体から出てしまった粘液中の淋菌は、数時間しないと感染力を失いませんので(乾燥、低温により死滅)、射精後の精液はある程度の時間がたっても感染の可能性が残ると考えた方が無難でしょう。
治療方法は?
抗生物質による治療が必要です。7~10日服用する場合や、点滴・注射等1回の場合もあります。水分を多くとり、尿を頻繁に出して、膿(うみ)などの分泌物を洗い出すようにします。薬を飲んだ後は医師の指示に従い経過観察を行います。必要に応じ、治ったことを確認するための検査を行う場合もあります。
気がつかずにほっておくとどうなるの?
症状はわりとはっきりしているので、そこで気づいて治療すれば、すぐ治すことができます。しかし、ほうっておくと、尿道炎がひどくなり、尿の回数がやたらに増えたり、排尿が困難になったり、出血が混じったりするようになることがあります。気づいたら早めに診察してもらいましょう。