A型肝炎
A型肝炎
なにより安静が大切。決して無理せず、ゆっくりと回復を目指そう。
どんなふうな症状なの?
感染しても症状がでずにそのまま回復する人も多くいます。
症状がでる場合は、経験者によると次のようなものです。はっきりと症状が出てくるまでに、感染してから2週間~7週間の期間があり、個人差があります。
・ものすごく体がけだるく、体を動かすにもおっくうでつらくなった。ムカムカ吐き気がして、何度も吐いたりする。
・風邪かなと思って、何日か高熱が続き、お腹の上部がはった感じがして、食欲がなくなった。
・おしっこの色が濃くなったり、便の色が白っぽく変わったので、変だなと思っていた。
・白目や皮膚が黄色くなったのを人に言われて気づいた。
どんなことでうつるの?ふせげるの?
A型肝炎のウイルスは主に便(うんこ)の中にあるので、便がアナル(肛門)から手へ、そして口へと触れたり、入ったりします。そのため、アナルセックスで指やペニス、コンドーム表面に付いた相手の便が口に入る時や、リミング(肛門をなめる)にリスクがあります。セックスの前に肛門をよく洗ったり、アナルセックスする時には、相手の便が口に入らない様に気をつけましょう。A型肝炎は食べ物(なまもの類)が原因だと言われていますので、医師であってもセックスによって感染することを理解していないことがあります。
<ワクチンでの予防>
A型肝炎を予防するためにはワクチンをうつという方法があります。
(初回、1ヶ月後、半年後の3回接種)
詳しくはA型肝炎・B型肝炎のワクチン予防情報へ
何をもって治ったとするの?
肝炎は、最初は1日中安静にして、肝機能が回復するのを待ちます。ある程度の状態になると食後以外の散歩程度なら可能になり、次に軽い運動なら可能となり、正常値になれば完全に日常生活に戻ることができます。
<退院後のエッチは?>
退院後に、他人にうつすのではないかと心配でセックスができないという人も多いですが、A型肝炎は症状が出る時期になってからは、抗体(ウイルスを攻撃して無害化する物質)ができ始めています。症状が回復した後であれば他人に感染させる心配はありません。
検査はどんな方法?
肝臓の数値を調べて、その値が高いかどうかが最初の発見のきっかけになる場合が多いです。肝炎の可能性が高い場合は、複数の抗体・抗原などを調べ何が原因の肝炎か検査を進めます。数種類あり、複雑ですので、検査結果については、専門医によく解説をしてもらいましょう。
「過去にかかっていたけれど、気づかずに治っていた」ということは、数種類あるうちのどの抗体をもっているのかでわかります。