B型肝炎

B型肝炎

感染経路はHIVと同じ。数ヶ月で治るが、入院によるライフスタイルへの影響は大きい。

(※B型肝炎には、急性肝炎と慢性肝炎がありますが、大人になってからセックスによって感染するのは、急性肝炎のため、ここでは急性肝炎について説明しています。)

どんなふうな症状なの?

感染しても症状がでずにそのまま回復する人も多くいます。

症状が出る場合は、肝炎特有の次のような症状がでます。はっきりと症状が出てくるまでに、感染してから1~6ヶ月の期間があり、個人差があります。

・ものすごく体がけだるく、体を動かすにもおっくうでつらくなった。ムカムカ吐き気がして、何度も吐いたりする。
・風邪かなと思って、何日か高熱が続き、お腹の上部がはった感じがして、食欲がなくなった。
・おしっこの色が濃くなったり、便の色が白っぽく変わったので、変だなと思っていた。
・白目や皮膚が黄色くなったのを人に言われて気づいた。

 

どのくらいで元気になるの?

急性肝炎の場合、多くは2~3ヶ月以内に回復します。入院するケースが多くあります。肝臓を休めるために安静(寝ている)にして、回復をまち続けます。

 

医者に治ったと言われたけど、もうセックスしていいってこと?

基本的に「HBs抗体」というものができているかどうかを確認しましょう。医師が治ったという場合は、生活上支障がなく、時間をかけて回復を待つという意味で言っている場合もあります。上手く聞けなかったり、はっきり分からない場合は、セーファーセックスをすれば安心です。「HBs抗体」が出来ていれば、セックスの再開を含めて完治と言われていますが、出来るまで半年ぐらいかかる人もいます。

 

どんなことでうつすの?防げるの?

セーファーセックス

感染経路は、血液/精液/膣分泌液と粘膜との接触ですので、HIVとほぼ同じと覚えておきましょう。B型肝炎ウイルスは、HIVよりも感染力が強く、コンドームなしのフェラチオ、クンニリングスも感染の可能性があります。

だ液にもB型肝炎ウイルスが含まれていますが、「今までの例から考えると感染の可能性はないだろう」と言われています。

ワクチンは?

B型肝炎にはワクチンがあります。特にパートナーがB型肝炎ウイルスを持っている場合に感染予防として有効です。(初回、1ヶ月後、半年後の2回接種)
詳しくはA型肝炎・B型肝炎のワクチン予防情報へ

 

検査はどんな方法?

肝臓の数値を調べて、その値が高いかどうかが最初の発見のきっかけになる場合が多いです。肝炎の可能性が高い場合は、複数の抗体・抗原などを具体的に調べ何が原因の肝炎か検査を進めます。数種類あり、複雑ですので、検査結果については、専門医によく解説をしてもらいましょう。

「過去にかかっていたけれど、気づかずに治っていた」ということは、HBs抗体の検査でわかります。

 

ゆっくりと回復させよう!

B型肝炎は完治する病気なので、安静にすることが大切です。仕事や生活が忙しく、体の症状を放っておいて、退院後すぐに動き回ると、悪化することがあるので、決して無理せず、ゆっくりと回復を待ちましょう。